ノロ、高感度で検出
ノロ、高感度で検出 静岡大など開発、早期診断に期待
静岡大グリーン科学技術研究所の朴龍洙(パクヨンス)教授(59)らの研究グループが、ノロウイルスを高感度で検出する方法を開発した。毎年冬場に流行するノロウイルスの早期診断や調査などへの活用が期待できるという。
検出には、金ナノ粒子と蛍光性を持つ量子ドットというナノ粒子の距離に応じて蛍光が増強する「表面プラズモン共鳴現象」を利用。両粒子間の距離が近すぎると消光するため、両粒子を近づけた状態で線状の分子でつないで消光させ、分子にはノロウイルスが結合する抗体を付けた。ノロウイルスが抗体に結合した場合、粒子の間が広がって光る仕組み。ウイルス濃度に比例して蛍光が強まる。
朴教授によると、既存の検査法は感度の低さや迅速性に課題があった。今回開発した方法は従来の約100倍の感度が見込めるといい、「ノロウイルスの感染力は非常に強い。早期診断ができれば拡散が防げる」と話した。
同大のほか浜松医科大、県環境衛生科学研究所の研究者による成果。
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